ダニエル・スティールについて

洋書

 

以前の職場の同僚、ナオちゃんのお導きでSoap Operaの女王、というか三文小説の第一人者ダニエル・スティールと出会い洋書というか英文を読むことにかなり慣れました。

この分でいくとダニエル・スティールも全本読破か〜!と思われましたが、「復讐」がベースにあってストーリーもそこそこ練られているシドニー・シェルダンと違い、ダニエル・スティールはベースが「中年男女の愛と青春の旅立ち」なもんだから、読んでてケツ痒くなるようなむず痒さを感じて10冊くらい読んだところでお腹いっぱいになりました。もう、食えね〜。。。別のモン、食べたい。。。

ダニエル・スティールって本当、どの話も似通っていて、ヒロインは大学生くらいの娘・息子がいる美しく裕福な中年女性で旦那は医者・弁護士・超エリートのどれかでその旦那が浮気したり何だりで美しく優しいヒロインに不条理な試練を与え、そのヒロインの前に昔の(または初恋の)男性が現れ、信じられないくらいの偶然や好機が都合よく訪れ途中で艱難辛苦あれど、最後はヒロインを苦境から救い出し二人は結ばれ新たな人生を歩み始まる・・・と書いてて気恥ずかしくなるくらいのグローバルスタンダード・ラブストーリー。

ってか、こんなプロットでよくも400ページ以上の小説にできるよな、その才能がすごい。同じ事を何遍も書いちゃうわけだ。

超ハーレクインロマンスな内容で読んでて飽きはすぐに来るんですが、辞書無しで英語が読めている、という自己満に浸ることができたため10冊近くも読んでしまったと思います。それに確かにこのレベルの簡単な英文を多く読む、というのは良いトレーニングになると思います。

ダニエル・スティールはストーリーにひねりがないだけあって、文体もひねりがなく分かりやすい上に特定の分野の専門用語などがほとんど出てこないので本当に辞書要らずではあります。高校生英語くらいまでの一般英語知識で読めてしまうような感じです。

英語圏の人はどう思うのでしょうか。ノン・ネイティブに取ってこれだけ楽に楽しめる、という事はネイティブに取っては物足りないのではないかと思いますが、何しろストーリーは中年女性の昼下がりの妄想に近いものがあるし。でも、ダニエル・スティールって世界中で相当売れてるらしいからなぁ。。。どういう人が読んでるんだろ。

ストーリーはともかく英文に慣れる、という点ではうってつけの彼女の本(あ、そうそう、ダニエル・スティールって女性です、私、名前だけ聞いた時、男かと思った)、洋書にしては珍しく置いてある図書館も多いし、BookOffでも100円程度でも売られています、チープなストーリーも相まって私は彼女を密かに100円ライターと呼んでいます。

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