映画化したら今イチだった The Deep End of the Ocean

洋書

日本語でも英語でも小説の類はほとんど読まないのですが、たまーに洋書の方は小説読んだりします。大抵ベストセラーものなので後で映画化されることが多いのですが、映画化すると「え、こうなっちゃう?」という仕上がりになることが多いようです。

私の中でその筆頭がJacquelyn Mitchardの「The Deep End of the Ocean」、この本は洋書にハマりだした最初の頃に買ったもので当時自分の英文読解レベルがよくわからず試行錯誤の1冊です。

The Deep End of the Ocean

↓↓ボロボロですね・・・

当然、すっげー難しくて何書いてあんだかよくわかんない。。。でした、ただ色々なブックレビューで評判良かった、特にNew York Timesで絶賛されてた記憶が・・・1997年頃ですが。え、もう20年も経つんだ、怖っ!

ストーリーは郊外で3人の子供と平和に暮らす家族、ある日3歳の息子が突然行方不明になって・・・と書くとサスペンス物のようですがそうではなく、突然息子がいなくなった夫婦の心の葛藤や夫婦を取り巻く人々の心の奥底の思いなどストーリー展開同様に心理描写も面白い。
特にヒロイン、ベスの喪失感がよく描かれていたと思います。

主演は私の大好きなミッシェル・ファイファーだったので期待していたのですが、うーーん、今イチっつうか。
原作の方が面白かったな。原作では細かく描写されている心の動きが映像だと伝わってこないんですよね。ミッシェルの夫役はトリート・ウィリアムス、これって夫婦として成立してねーと思うんだけど。
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いや、別にトリートがブサイクとかそういうのではなく、何ていうかこの二人が異質というかbad chemistryというか。。。
ミッシェルの夫役でトリートっていうのは確かに役不足なんだけど、これがN.Yのバリキャリエリートウーマンが一時の気の迷いで田舎の農夫と結婚しちゃって、それをリセットしていく話のような夫婦だったらわからんでもないのですが、郊外で子供達に囲まれ仲睦まじく暮らす夫婦ってのには無理がある。

このタイプの役には美人過ぎるミシェル・ファイファー

ミシェルはこういう役には洗練され過ぎてて、上手なのはわかるんだけどどうもいたる所でファッション雑誌感が出てくる

息子の行方不明事件を捜査する女刑事が出てくるんだけど、これをウーピー・ゴールドバーグがやっていて、ウーピーも大好きな女優さんなんだけど、ただこの役はちょっと違わない?これはできればエレン・デジェネレスだよな〜。

多分、原作を読んでなければこの映画でそこそこ楽しめたかもしれないですけど、原作の方が細かい心の機微のようなものが描かれているのでそれを期待して見ちゃうんですよね。
それにアメリカ映画ってあんまりそういうの得意じゃないし・・・

これはひょっとすると日本映画で映画化した方がハマったかもしれない。。。
尾野真千子と福山雅治の夫婦役で(既にそれありますけど)
派手なアクション無いし、そんなに予算がかかりそうな内容ではないし。

ただ、原作では女性刑事はゲイっていう設定だからな。

この本、もう一回読んでみよう、今読んだら多分もっと理解&感動できる気がします。

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