初めての洋書

洋書

前回に引き続きまた、洋書ネタですが、洋書を読むことに慣れていなかったりまだ英文読解力に自信が無かったりすると、どうしても薄い短編集に手を出してしまいがちですが、これが意外な落とし穴だと思います。

というか、私も以前そう思って短編集を何冊も何冊も買い込みました。

英語学習者用に編集された簡単に読める短編集は別ですが、普通の短編集は300ページ前後のペーバーバックより高い英文読解力が要求されると思います。

10数年前、ある外資系企業でインターネットマーケティング(当時はまだこの言葉無かったと思いますが)の仕事をし始めた時、仕事でそこそこ英語も使うし(といってもほとんどメールですけど)、もっともっと英語力をつけたい!!と思い洋書を読み始めました、当初はまだ英語に自信が無く、まぁ、これは今もそうですけどね(・・;)、300ページ以上あるペーパーバックに手を出す気になれずに何から読んで良いのか迷ってました。
そこで見つけたのが、当時結構出ていた講談社英語文庫!これは海外の名作(日本の名作は英語化)を文庫化したもので巻末には難しいと思われる単語の意味が載っていたりしてEnglish Learnersにはうってつけ!と思われ、何冊か買い込みました。

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懐かしの講談社英語文庫

一番最初に買ったのがBob GrreeneのCheeseburgers と American Beat という短編集、正確にはコラム集。

  

はい、ここまでで、私の事を「バッカでぇ~!」と思った方は結構なアメリカ文学通かも。
Bob Grreeneは1947年生まれのアメリカのライターで革新的なようで中庸で、何というか保守とリベラルの間をうま~く渡ってる感じもするが、青春時代にベトナム戦争を経験して愛国心の奥にシニカルな批判精神もある、という一言でいっちゃえば結構面倒臭い人です。(すいません、テキトーな説明で)

なので彼が書くものも表面通りに受け止めるのではなく、その下にある彼の真意みたいなものを汲み取らないと良さがわからないわけです、ってかそうでないと「だから、何なんだよ?」ってなっちゃう感じのやつ。このあたりの事は翻訳界の巨人、安西徹雄先生の「英文読解術」の中でサンプルとしてBob Greeneが取り上げられていることからも分かると思います。まぁ。当時の私は全然そんな事わかんなかったわけですが。

じゃ、何でそんな本を買ったのか?と言われると「Cheeseburgers や American Beat と言ったタイトルが恰好良かった」、「短編集なので一つにつき20ページちょいだったから楽勝で読める!と思った」という軽薄な理由です。

 

で、結局この本を無事読み終えたのかというと、いくつかのエピソード(わかりやすいやつや話の中に有名人が出てくるような内容)は読み終えたのですが、多分、彼の作品のコアとなるものは何度かトライしていつも同じ個所でつまづいて・・・という感じで読了してないと思います。

今であれば普通に読み終えられると思いますが、そうなると、彼のイデオロギーに共鳴してるわけではないので別に面白いとも思わずだったらもっと面白い本か役に立つ本読んだほうが良くね?ってことになり、私が最初に買った英語の本は永遠に読み終えられる事が無いのです。。。やれやれ。。。

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