ジムハットン 庭師、恋人、付き人、フレディとの関係が今イチ謎なMercury and Me

書評

今ならKindleで無料で読める「Mercury and Me」

映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒット以降続くQueen特需。

加えて来月の来日・・・Queenにリアルタイムでハマっていた世代としてはフレディ以外でクィーンのボーカルってのは考えられず、あと、ブライアン&ロジャーがガッツリお年と体重をめされているのにも納得できずで結局、コンサートは行かないことにしちゃったんだけど・・・

チケット予約すればよかったとちょっぴり後悔。

そんな心の隙間を埋めるため?にこちらの本を読んでみました。

Queen関連の書籍は映画「ボヘミアン・ラプソディ」特需以降、Kindle Unlimitedで0円で読めるものが多く、これもその一冊。

ジム・ハットン:恋人?庭師?ハズバンド?

フレディ・マーキュリーの恋人、というか庭師というか、でも、ご本人によるとフレディはこのジム・ハットン氏のことを周囲には

My husband

って言ってたっていうし。。。

恋人なんだか、庭師なんだか、ハスバンドなんだか。。。

あと、マーキュリー邸の大工仕事なんかもやってたみたいだし。

まぁ、こんな感じの間柄↓
あ、言うまでも無いと思いますが向かって左がフレディです。

この本はジム氏がフレディに初めて会った、というかナンパされたらしい1983年の暮れからフレディがエイズで亡くなり、その後彼の残した家屋敷をめぐるゴタゴタが収束するまでがジム氏の言葉で描かれています。

私のようなリアルタイムでQueenが好きだった世代だと1970年代の彼らが最高!なのでQueenの話と期待するとハズれますが、フレディってこういう人だったのかぁ(あくまでジム氏の話では)という一面が見えてウレシイ。

お宝写真も満載な「Mercury and Me」

秘蔵写真のようなものも結構満載でこれだけでもファンにはたまらない。

日本で買い物しまくった時の写真、フレディってタバコ吸うんだ。

舞妓さんを挟んで左がジムさん。
ジム氏の視線が;
「ちょっとアンタ、私のフレディにちょっかい出すんじゃないわよ!」
と言ってるような、いないような・・・

この時のニッポン爆買いツアーでフレディを案内したのがナベプロ代表の渡辺美佐。
日本の芸能界と英国ロックって意外と繋がってるのね。

フレディ、奇抜なステージ衣装も良く似合うけど、こういうスーツを着ても似合ってたのね。
懐かしいな。

この時の爆買いツアーの買い物っぷりは凄まじくて、相当日本にお金を落としてくれただろうな、と思うがニッポンのファンが彼らに貢いだ銭のほうがはるかにデカいしな。

まだ子供だったウチらのなけなしのお小遣いで買ったLPやMusic Lifeを思い出す。

ベビースターラーメンを買うお金を溜めてこのアルバムを静岡市内の「すみや」で買いました。

このジャケ写って妙にエロくて母親に見つからないように苦労した思い出がある。

フレディ・マーキュリーの素顔

ジム氏から語られるフレディはスター特有の尊大さもあるけど傷つきやすく愛情細やかな人。
ファンにとってはフレディのチャーミングな人柄がすごく身近に感じてますます好きになるし、もういないのか…と思うと改めてせつなくなる。

ジム氏とフレディの関係がまた不思議で普通の恋人(男同士ってのは置いといて)ってのもちょっと違い、何だろう、時に使用人のようでもあり、ときに妻(夫)のようでもあり、大工仕事や庭仕事をする便利人のようでもあり・・・

ぶっちゃけ、よくわかんない関係。

ジム氏はフレディから賃金をもらっていたから雇用関係にある気もするけど、それも愛情からくるもののような気もするし。
こんな感じの関係↓

色違いでおそろのシャツを着ちゃったりもしてます↓

良いときばかりではなく大げんかしたり嫉妬したりもあったようです、フツーに読んでると男女の話のような錯覚をしてしまう。

1980年代の話がほとんどなので今のようなLGBTが浸透しておらず、それゆえにフレディもジムもまた彼らのまわりのゲイ仲間もある種の生きづらさを抱えていたのが行間から感じられます。

フレディとガーデンロッジ

特にフレディの邸宅「ガーデンロッジ」に同居していた男性3人(フレディを含む)が全員HIVで陽性だとわかりそれぞれ体調が悪くなっていくときには相当な恐怖感もあったと思う。

フレディの死後、彼の残した「ガーデンロッジ」をめぐって、フレディの元カノ:メアリーのビッチなやり方は彼の言葉通りとしたらとんでもない性悪女だと思うけど、そんな女にフレディが引っかかるかなぁとも思うし。

でも、こればっかりはわかんないよね。

英文は比較的読みやすく淡々としてますけどね。

フレディの最期と死後

ジム氏の言葉が本当だとしたら、フレディの最期の言葉は”Pee,pee…”ってことになるけど、それで良いんでしょうかね。

って言ってももう体力が弱って最期、自力でトイレに行けない状況ならそれが当然でしょうけど。

最後にフレディが写真撮るためにポーズを撮ってくれた写真。
体調が悪くてもこんな派手なシャツを着こなせるのがさすが。

ジムさん、メアリーに対してはそうとう恨みがあるようですが、クィーンのメンバーに対しては好意的なんだよね、とりわけジョンに対してとても好意的。
でも、クィーンの音楽にはほとんど興味は無いみたい。

で最初、フレディにナンパされた時もフレディ・マーキュリーが誰か知らなかったって言ってるけど、これって有名人の恋人や妻がよく言うヤツ。
自分から仕掛けといてこんなこと言うヤツいるしな。
ジムさん、ロックとかあんま興味無いみたいだから多分ホントだろうけど。

ただ最期の言葉が”Pee,pee…”ってのがなぁ・・・

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