Bay City Babylon: もしジャニー喜多川がベイシティローラーズのマネージャーだったら

書評

 

Bay City Babylon: The Unbelievable, But True Story Of The Bay City Rollers (English Edition)

Bay City BabylonがKindle unlimitedで0円になってた♪

 

最近、AmazonってばKindle unlimitedの0円化が一段と進んでません?

すっごい有り難いのですが、逆に以前、買った本が0円になってたりすると何か損したような気になってしまう。

そんなこんなで最近、Amazonで本を買う時に

「もう少し待てば0円になるのでは?・・・

うーん、いつ買うか?

今じゃないでしょ!!」

とワンクッション悩む。

で、悩んでるうちに0円になったりする。

林修がいつも正しいとは限らないの証明。

このBay City Babylonも買おうかどうしようか悩んでいたら、気がつくとKindleで0円になっていた1冊。

0円って言ってもKindle unlimitedって月額が980円なのでガッツリ利用しないとボケ~ッとしてる間に何も読まなくても1000円近い大金が毎月引き落とされてしまう、剣呑 剣呑。

で、このBay City Babylonですが、タイトルからもわかるように伝説のミーハーバンド(と言うと怒られるかもしれませんが)、ベイ・シティ・ローラーズの内側を関係者の話で描いたもの。

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全盛期から40年、ベイ・シティ・ローラーズ

ベイ・シティ・ローラーズの暴露本は以前、グルーピーが書いたこの本がありますが、これは外側の人間が一方的に書いたものなのでローラーズ側がどうだったのか?は想像するしかなくちょっとモヤっとしていた。

Bay City Babylonの方は、メンバー本人達を含むガッツリ内側の人間(当時のプロデューサーやローディ)の話で構成されており、今だから話せる話のオンパレード。

実は私、ごく親しい友人にしか言っていませんがベイ・シティ・ローラーズ大好き!!だったんですよね。

私の英語への扉を開けてくれたのはベイ・シティ・ローラーズだったかもしれない。

ベスト

そんな恩と思い入れのあるベイ・シティ・ローラーズですが、今、こうやって当時の彼らがどういう状況だったのかを知ると

「やっべ~ぞ~」

の一言に尽きる。

 

色々あった疑惑や噂はほとんど事実だったみたいで。

特に彼らのブレイクに大きな役割を果たしたというか、色んな意味で彼らを食い尽くした迷マネージャー、タム・ペイトンの話はちょっと気持ち悪い。

タム・ペイトンとジャニー喜多川の共通点と相違点

この本を読みだしたとき、ジャニー喜多川の訃報が入り、考えてみればタム・ペイトンとジャニー喜多川って結構共通点がある。

・性癖に関して色んな(良からぬ)噂が絶えない

・男性しか育てない

あれ、この2点しかないか?

では相違点は、

・成功させたのは1グループだけのタム・ペイトン  vs. 有象無象数多くの男性アイドルを輩出しているジャニー喜多川

・死ぬまで元メンバー達との確執が消えなかったタム・ペイトン vs. 没後も慕われ続ける(テイの)ジャニー喜多川

こう書くとジャニー喜多川の方が立派な気もするけど、まぁ、怪しい気もする。

うーん、どうなんだろ。

ベイ・シティ・ローラーズがあれだけ短期間に世界的スターダムにのし上がったのはマネージャーの手腕もあったけど、あれだけアンチを生んでしかも短期間に失速していったのもまたマネージャーの判断ミスが大きい。

この本を読むとタム・ペイトンの有能な部分と無能な部分がはっきりわかって、10代の女の子向けの男性アイドルの作り方、というのは世界中どこの国でも同じなんだなぁと思う。

ただ、10代の女の子って言っても当時イギリス本国のベイ・シティ・ローラーズファンはすさまじかった。

凄まじいっつうか、もう、アイドルを求めるファンというより人肉求めるゾンビみたいだった。

彼女達は今、どうしているのだろう。。。

英語は読み易いBay City Babylon

この本の著者、Wayne Coyと言う人はまったく馴染みがないのですが、英語は読み易かった。

サクサク読める系。

Bay City Rollersのベースがスコットランドなのでもっと独特の表現が出てくるかと思ったけど、出てきたのはこれ一つくらい。

Hogmanay(大晦日)

大晦日をスコットランドではHogmanayという
他の英国ではNew Year’s Eve

Hogmanay、TOEICや英検には出ることないだろうけど。

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なぜ、Bay City Rollersは失速したのか

この本の中で彼らの人気が頂点を極めたあと、急降下に失速していく様子も描かれており、そうするとすべてが悪い方のスパイラルになっていく。

人気もあったけどアンチも多かった彼ら。

その原因の一つは彼らを

Next BeatlesとかGreater than Beatlesと喧伝してしまったこと。

これにより「ナニサマのつもりだよ、お前ら」的な反感を買ってしまった。

全盛期のベイ・シティ・ローラーズ

せめてGreater than ずうとるび

くらいにしておけば良かったのにね~、って誰も「ずうとるび」なんて知らないよね。

真ん中の片膝ついてるのが現在、笑点で座布団運んでる山田隆夫です。

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